パッシブな住まいにパッシブエアコン

なぜパッシブエアコンなのか?

全館暖房の快適さをエアコンで

太陽で床暖房するOMソーラーの快適さは豊富な実績と住まい手の満足度の高さが物語っています。しかし、日照に恵まれない、コスト的に手が届かないなどの理由からOMソーラーの導入を諦めざるを得ない方も少なくないのが現状です。そんな方にも床暖房の心地よさ、全館暖房の快適さを届けたい。パッシブエアコンはそんな思いから誕生しました。

ご提案したいのは未来の標準住宅。

パッシブデザインが快適性と
省エネ性を両立する

床暖房や全館暖房はエネルギーを大量消費するのでは―。そんな思いを持っている方も多いでしょう。しかし、元々パッシブデザインで建てられているパッシブエアコンの家は、一定に断熱や気密の性能を持ち、自然と応答することで快適さの基本性能を高めています。それとともに、住まい手が暮らしに積極的に関わることで、快適性と省エネ性を高次元で両立します。

パッシブデザインが快適性と省エネ性を両立する

環境と応答する住まいは五感に気持ちいい

環境と応答する住まいは
五感に気持ちいい

床暖房や全館暖房の快適さをパッシブエアコンだけに頼っていては本末転倒です。春や秋など気持ちの良い季節は窓を開け放ち、夏や冬も風や陽射しを積極的に採り入れ、五感で心地よさを味わいたいものです。パッシブエアコンはパッシブデザインの家で、パッシブな暮らしを支えるエアコンです。

住まいの温熱環境を科学する

快適さは床や壁の表面温度で決まる

そもそも心地よさや快適さはどうやって得られるのでしょうか。一般的な快適さの指標として室温に注目しがちですが、私たちは床や壁の表面温度による体感を重視しています。気流感や温度ムラを感じさせない放射環境が心地よさをもたらすからです。

CFD解析によるPassivAirconと
壁掛けエアコンの温まり方の違い

精緻な気流や熱移動のシミュレーションをコンピューター上で行うCFD(Computational Fluid Dynamics)で、ダクトで床下から暖気を送るPassivAirconと壁掛けエアコンそれぞれの場合で、熱量投入時における部屋中央付近の断面温度分布の解析を行いました。温度を色で、気流の強さを矢印で表しています。

温度
PassivAirconの場合

PassivAirconの場合

室内のムラが少なく、床面積の温度が高い。また、不快な風となる気流もほぼ生じない。

壁掛けエアコンの場合

壁掛けエアコンの場合

エアコンの温風があたる箇所、あたらない箇所の温度のムラが大きく、気流感も強い。

《解析条件》外気温:5℃ 投入熱量:2300W PassivAircon風量:720㎡/h 壁掛けエアコン風量:360㎡/h×2台
《建物仕様》木造2階建て 床面積:98㎡ 外皮平均熱貫流率 Ua値:0.46W/㎡k

血圧の上昇を抑えるためにも
室温管理は重要

最新の健康住宅に関する調査から、温度差の少ない環境が住まい手の血圧を安定させることが分かってきました。特に脳卒中や心筋梗塞などは、早朝から午前中に多く起こることから、その予防のためにも室温管理が重要であることが指摘されており(※1)、その対策としても全館暖房は非常に有効です。

※1:「住まいと健康」に関する共同調査
—OMソーラー株式会社、慶應義塾大学理工学部、自治医科大学循環器内科学部門、オムロンヘルスケア株式会社—
2015年4月21日、および12月22日発表より

寝室の室温と収縮期血圧(起床後)の関係の具体例(50歳以上のケース)

寝室の室温と収縮期血圧(起床後)の関係の具体例
(50歳以上のケース)

上図は冬季の就寝時の寝室の室温と、起床後に居間で測定した家庭血圧に関する実測結果の分析結果。就寝中の寝室の平均室温が10℃低くなると、朝の平均収縮期血圧は7mmHg高くなる傾向が見られた。また高さ1.1mの室温が10℃低下した際の血圧上昇が平均5mmHgに対し、床上10cmの室温が10℃低下した際の血圧上昇が平均9mmHgという結果も得られ、足元の冷えが血圧の上昇に大きく影響を与える傾向が見られた。

スマートフォンで制御可能

スマートフォンで制御可能

パッシブエアコンの制御は、リモコンの他にもスマホからでも可能です。例えば、モードを変更することを忘れてお出かけしてしまった時、帰宅時間に合わせて制御したい時など外出先からの制御ができると安心です。

スマートフォンで制御可能